色んなことを雑に書くブログ

大学3年生女子が色んなことについて雑に書きます

時をかけるおもちゃ

幼少期、数あるおもちゃの中で最も私に憧れを抱かせたのは電子玩具だった。

具体的に言うとその電子玩具とは「おもちゃの携帯電話」とか「おもちゃのパソコン」の類である。

 

タカラトミーが販売していた「ミメルシリーズ」はまさにその「おもちゃの携帯電話」。

そのうちの一つ「スタイリッシュミメル」は、リサイクルショップにて破格の安さで入手したものだったが私に多くの夢を見せてくれた。

いわゆるガラケーの形をしていて、モノクロの液晶画面にボタンが本物同様配置されている。

付属のカードを介して同じおもちゃを持った人とメール交換ができるほか、手帳や占い、ゲームができた。

こういった「本物そっくり系電子玩具」の何がよかったかというと、

ごっこ遊びの質を究極まで上げてくれたことである。

「ミメル」はエクストリームごっこ遊びを叶えてくれた存在だったのだ。

何ごっこかというとそりゃ大人ごっこである。

まず操作するにあたっての動作が本物っぽい。

携帯電話を片手で開いたり、両手をそろえてパソコンのキーを押したり、手帳を閉じる時の感じだったり、とにかく使うものが本物っぽければ動作も大人のそれと似る。

そんな自分に快感であった。

またそういう大人っぽい見た目の機械を自分が占有しているという感覚がいい。

スッとポケットから取り出す時の優越感たるやすごいものがあった。

そしてやはり電子玩具でできることが本物っぽかった。

当時の私にとって例えば「メール」なんて響きだけでも高尚なもののように感じた。

子供でも、子供なのに、メールできちゃう...!かっこいい...!な私であった。

でも別にメールに限ったことではない。

例えば2000年代からもう少しさかのぼる時代に存在した「おもちゃのポケベル」。

調べたところボタンを押すと音が鳴るという仕様だったようで、

もうそれタバコの箱でも持って「ピーッ」とか言っとけばいいんじゃと思われるかもしれないがやっぱりそれっぽい機械のそれっぽいボタンを押すとそれっぽい電子音が流れることに意味があると思う。

少なくとも私はそれで興奮できたはずだ。

 

それから時は経ち、今ではスマホでメールはもちろんのことゲームは無限にある中から選び放題だしショッピングだってできるようになった。

だが、おかしなことにまだ私は電子玩具を想っている。

「パソコン おもちゃ」などと画像検索しては1人エキサイティングしている。

 

思うに、小さな頃の快感が依然として体に残っているからだろう。

おもちゃの域を出ない範囲で最大限の大人ごっこができる楽しさ。

おもちゃだからこそ面倒もなく、大人のかっこいい部分だけ纏っていられるのだ。

無意識に私はこれを味わおうとしているようである。

大人に片足突っ込む一方でおもちゃに思いを馳せるとは一見矛盾しているようだけど、

私はそこに整合性を感じてしまう。

 

 

ちなみにそんな私が数年前から注目しているのはセガトイズ販売のスマホ型おもちゃシリーズである。

この5月に販売が開始された「Mepod」なる代物はミニゲームはおろか写真もカラーで撮れるうえその写真を加工することも可能、チャットやメッセージの送受信等も行えるらしい。

エクストリームごっこ遊びはさらに進化している。

最近は小学生でもスマホを持つ子は多いけれど、こういうのを欲しがる子がやっぱり変わらずにいるのはなんだか嬉しい。

子供が考えることや嬉しい楽しいと思うことって本当に不変なのかも。